| 山崎:テレビのコメンテーターとしても活躍中の四方さんに、最近のミドルについて色々と伺わせて頂きたいと思います。いまどきのミドルってすごくパワーがありますよね。特に女性が活動的だと思うのですが。
四方:ひと昔前、ミドル世代の一番好きな言葉っていうのは「出逢い」だったんです。もう一度青春に戻りたいのか、人と逢うのか、自分がやりたいものと出逢うのか、人それぞれ有形無形の物があったと思いますが、今どきのミドルの原動力は「輝いていたい」という気持ちなんです。自分なりに人生一生懸命生きて、おばあちゃんになる前にもう一度輝きたいって言う方が多いんです。出逢いを求めていた受動的な時代から、能動的なミドルに変わろうとしている時代なんでしょうね。とにかく何かをしていたいって言う人が多いですね。
山崎:仕事をしながら週末に習い事をするとか、資格をとるとか。
四方:千差万別だけれど自分の興味に対して行動が正直で、その能動的でポジティブな行動が女性全般の意識として広がってますね。ここ10年20年マーケットの消費が女性主導型と言われていますけれど、大いにその影響が考えられます。カフェにしても、映画館にしても、駅の立ち食いそば屋にしても全てが女性の消費構造を意識して作られるようになってますね。
山崎:女性と言えば、最近の主婦層のファッションセンスって随分と明るくなりましたよね。
四方:大いに自分を楽しむ時代だから、ファッションのセンスも変わって来てますね。「エイジレスマダム」と最近では言われますが、母と娘が姉妹のような関係にあって、洋服を共有したり腕を組んで友達どうしのように街を歩いたり、価値観が共有出来たりするんです
山崎:やっぱりアパレル業界的には、そのマーケットの動きを捕らえてブランドの改革等されているのでしょうか。
四方:ファッション業界で考えると今までの日本の市場性に無かった傾向なんです。マーケットよりも女性達の方が先を行っている感じがしますね。趣味趣向のものですからヤング向き、おばちゃん向きっていう定義をしているのは日本だけで、海外では欲しかったら買うっていうマーケットになっているんです。だからこの流れは百貨店のあり方自体も変えるかも知れませんね。1階がブランド・化粧品、2階がヤングカジュアル、3階が婦人服、4階が特選といった発想が変わってくるのでは無いでしょうか。
山崎:本来洋服はエイジレスなものだからあるべき姿に戻ったという見方も出来ますね。なるほど。それから、女性として気になる所というと中年男性のファッションセンスなんです。
四方:中年男性にはもう少しファッションに目を向けて欲しいですね。多分大抵の方がサラリーマンですからスーツとシャツとネクタイがあれば何処でも用を足す事ができるから、私服が発達しなかったんでしょうね。最近はゴルフ場での服装はとても良くなって来ているけれど、ゴルフ場に来るまでのスポーティーな服装が旨く無いんですよ。
山崎:そうそう。おじさんぽくて、色や柄をあわせる事が難しいのか、残念ながらスマートさが無いんですよね。
四方:カジュアルフライデーが出来た当初、みんなゴルフウエアでしたって話しがあったけれど、他に外に着て行く服を持って無いんですよねきっと。
山崎:中高年世代って大人としても完成してますし、もう少しファッションに気を配れるようになれば素敵なおじさまが増えると思うんですが、意識改革が必要ですよね。
四方:ファッションは投資だと思うんですよ。女性は気に入った服を買うとウキウキして来て必然的にフェロモンが出て魅力的な女性に見えるって事ありますよね。男性の場合は投資は投資でも長く着れるという物だから、保険で例えるなら元金が戻ってくる掛け捨てではない保険のようなもの。本来服は掛け捨ての投資。お気に入りの服を買う、何処かに行きたくなる、レストランに行こうとか、けして安くはないけれど人生を楽しむ為のひとつの投資ですね。
山崎:それいいですね。相手の男性がおしゃれに気を配っている方だと、自分ももっと美しくありたいと磨きをかけますしね。何より、一緒にいるのが楽しくなりますね。四方さん最後に、アラドンナ世代の方々にメッセージを一言お願いします。
四方:高年齢であっても愛し合っていたり輝こうとしていたりすると、年輪が増しているだけに深みのある渋いセクシーさがありますね。妖艶さを感じる事もあります。ある意味お互いに褒めあうことかも知れませんね。だから良くあろうとする向上心が生まれる。海外に仕事で出向いたりする時、町中で出会ったりパーティーで出会ったりする時に思う事なのですが女性が堂々としてますよね。また、礼儀として相手の奥様を褒めるのが礼儀という風習があるのもいいですね。日本でしたらせっかく褒められても「いやいやとんでもないこんなの」って男性が言うでしょう。こんなのなんて表現をヨーロッパで自分の妻に使ったら引っ叩かれますよね。日本もこういうヨーロッパの文化を参考にするといいと思いますね。
山崎:四方さん本日はお忙しいところありがとうございました。 |