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VOL.O42 |

| 何を好き好んでそんなムニュムニュ、ジュルジュルしたものを食べなくても、他にいくらでもあるじゃないかと思うような、珍・奇・妙な食べ物があるわあるわ。世界中にもいくらでもる、日本にも山ほどある。 |

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人類がこの地球上に姿をあらわしてからどれほどなのか、その長い歴史の中で、未知なるものに対して貧欲なまでの欲求は今現在も続いていて、これを食べてみよう、どんな味なのか、どう調理してみようか、の思いは古代人も現代人も同じような気がする。 |
| 口にしたとたん、いや目にしたとたんに“ウェッ”とくるものから“ウムウム”と思えるものまで、その広さ、その奥深さはいったいどこまでなのか、考えただけで頭がクラクラしてしまいそうである。この限りない探究心があったればこそ、人類が地上の動物の中で一番といわれる地位を築き上げることが出来たのかもしれない。 |

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「食わず嫌い」という言葉がある。見ただけで、眼にしたとたん、匂いを嗅いだだけで、口にするまでもなく“ダメ!”ということなのだけれど、「猫にマタタビ」というものもあって、それが好きという者にとっては眼も舌も頭の中トロリ、トロン、クターとなってしまうそんな食べ物を“珍味”として舌の上に乗せるのである。 |
珍味の中には色々あって、いわゆる「めずらしい」のから「少ない」、「手に入らない」「面白い」、「変なもの」などがある。幼虫もあれば、魚の卵や内蔵、海草や特別な部分などふだんあまりお目に書かれない素材がズラリ、それを塩漬けにしたり発酵させることで、めったにない強烈な匂いや、ねっとりとした舌触り、喉ごしなど、非日常的な感覚が、舌や眼や鼻を刺激し、その違和感がますます人をとりこにするのである。
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ほんの少し、ぐらいだから珍しい、だから珍味なのである。「ダメダメ」だけでは食文化を語れない。珍味の中にも文化はあるのだ。
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