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VOL.O34 |

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イタリアの画家− ボッティチエリの代表作「ヴィーナスの誕生」は、神は貝かはら生まれたということをあらわしているのだそうだ。
世の中の古今東西、「貝」に関してはいろいろとある。新石器時代初期の遺跡からは貝製装飾品はかなり出土している。首飾り、腕輪などであるが、先史時代の人類の食べ滓が積もり積もってできた貝塚は、当時の生活や文化を知る上では絶好の場所である。
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日本の貝塚は約一八〇〇ヶ所<四〇〇〇ヶ所とも>で、千島列島から沖縄まで広く分付しているが、太平洋岸に圧倒的に多く見られる。わが国最古の貝塚は神奈川県横須賀市の夏島貝塚で約九五〇〇年前のものといわれている。
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現代においても同様で、真珠などの装飾品や食料品としての貝類は豊富に流出している。古代より日本人と貝は切りはなすことのできない関係にあるのだ。
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食としての貝は、アワビ、サザエ、ハマグリ、アオヤギ、トリガイ、などの他にシジミ、アサリなど、季節や地方を問わず手に入れることが出来る。
またハマグリは殻も利用され、塗り薬や口紅の容器として使われたり"貝合わせ"などの遊びにも使われていた。またハマグリは対の殻以外けっして合わないことから貞節の象徴とされた。
江戸時代には碁石の白石はやはりハマグリの殻を用いていたのである。 |
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アワビには日本を代表するものが三種類で、この貝の表面をみがくと赤、青、緑、紫などの美しい光を反射するので螺鈿細工などに多く利用されている。
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貝という字は象形文字で、タカラガイからが字の元だとされている。財宝、貨幣をあらわす文字に多く使われる。たとえば、財布の財の字や貯金、贈答、通貨、などであり、買う、貴い、賢い、貸す、替えるなど金銭などを表すということから貝は貨幣として使われたということがわかる。貝は身近に、日本人の生活の中に必要とされていたのである。
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