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VOL.O27 |

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松島、お宮の松、三保の松原、松の名がつく名所は沢山ある。
昔から日本人にとってお目出たい、縁起のよいとされる樹であった。
常緑といういつも変わらぬ正しいものであり、かつ風雪に耐えるものとして長寿延命にむすびついて伝わってきた。
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松は松竹梅のいちばん上として、日本人の心の象徴として讃美され、親しまれてきた。
また、水も肥料もない岩の上に枝ぶりも見事に立つ松の木に日本人の生き方も重ねて見てきたようである。 |
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松竹梅はめでたい組み合わせであり、奈良時代から絵画や工芸の中に多く見られるようになってきた。
門松もはじめは組み合わせではなく、松だけを立てていたようであるが、平安、鎌倉時代になって
民間の慶事に松竹梅が使われるようになったという。
お正月飾りや着物などおめでたいものには必ずこの三つの植物がつく。
寒中に他の花よりも先に咲く梅、素直で弱々しく見えるが強い竹。これら三つの植物は歳寒の三友という。 |

日本各地に松は外国種を別として八種類ある。
赤松、黒松は二葉の松でそれ以外は五葉の松である。
海外でもブームの盆栽の松は日本人にも愛され続けてきた。 |
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樹齢二百年、三百年、中には徳川三代将軍家光遺愛の五葉松などというのも宮内庁にはある。
平安時代に公家が牛車に自分の家紋を用いたのがはじまりのものとされる紋は、やがて家のしるしとなりその家の顔となった。
松や桐、梅菊などの植物の紋は七十種ほどあるが、松の紋だけで百種をこえる。
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用材としての松も古く、東大寺や法隆寺の建立にも松材も用いられたという。
食べることからいえば何といってもマツタケである。
このように日本人と松という関係は長く深く多い。
松は生活の中に根付いた樹なのであり、日本人が愛する樹木なのである。
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