8月8日からのオリンピックを控えて、建築ラッシュも終わりかけのこの6月に私は始めて北京を訪れた。

私にとっては近くて最も遠い国だった中国、北京。
驚きの最初は北京の空港です。今年オープンしたばかりのこの第3ターミナルは世界でも最大級の大きさを誇りきれいでピカピカ輝いています。
広すぎて移動にかなり時間がかかる。

ホテルまでの車中から見た北京の街並みは、
超高層ビル群と広い道路でやたらスケールが大きく見える。

この印象は4日間の滞在でも変わらず、人と車の多さ建物の大きさ、万里の長城や故宮や天安門の広さ、大きさ、スケールが違います。
中国4000年の歴史と急激に変貌し続ける巨大都市の魅力に圧倒されます。


映画「ラストエンペラー」を見てからずーと行きたいと思っていた故宮。最後の皇帝「溥儀」追放までは紫禁城と呼ばれていた。


その後「故宮博物院」として一般に公開されるようになるが、満州事変、内戦を経て国民党の台湾遷都にともない多くの文物が台湾に移され、台北にも「故宮博物院」が出来ている。
移されたことで、その後の文化大革命の文化破壊の被害に会わず保存された。


とにかく広い。大きい。明、清の皇帝やなにかと悪名高い西太后の絶大な権力に思いを馳せる。

故宮の総面積は約72万m 大小の建物、9000もの部屋数、全部見るのは1日がかりですが、お庭はとても可愛い。ピンクと赤の壁とか東屋風の建物もキッチュな感じで和みます。
少年時代の溥儀も家庭教師のジョンストン先生と一緒に遊んでいたのでしょうか。


一度は行きたい万里の長城です。
実際、目の当りにするとかなりの驚きです。すごいの一言です。宇宙から見える唯一の建造物、総延長は6000kといわれ、北海道から沖縄までの日本列島を囲む距離とほぼ同じです。


しかし、地元の方たちが長城のレンガを持ち去り家を建てちゃったり、観光客に売ったりしているので破壊が進み、保存が難しくなっているようです。
万里の長城、レンガ持ってかないで後世のために保存しましょう。


今、北京でお洒落エリアとして人気なのが什刹海の湖畔沿いです。
周辺には明代の皇族の邸宅や著名人の旧居が並び目の保養になる。
そしてびっくりワールドが故同(フートン)です。

リキシャに乗って800年前の北京の生活や伝統的建築四合院を見に行こう。
四合院とは北京の伝統的住宅で中庭を囲んで、東西南北に建物が建つ様式で小宇宙の意味。タイムトリップしたようなレトロな佇まいは特に外国人に人気です。
昔は京劇の役者も多く住んでいたそうで現在は歴史保存地区に指定されている。

そしてこの数年、四合院を改築してお洒落なカフェやレストラン、ブティックが立ち並ぶようになった。
湖畔沿いのオープンカフェも賑わい、湖畔を渡る風が気持ちよい。


スペシャルな楽しみは夜の湖の屋形船です。


ご招待頂いた安先生と絵美さんの粋な計らいで、琵琶奏者も乗り込み明や清の時代の貴族たちの遊びを再現です。琵琶の音色が奏でる風雅ないにしえの遊びに心もゆったりと解き放たれます。



今回の北京行きの最大の目的は「日中文化交流の会」発足パーティの参加です。この6月14日に中国国家を代表する書画家の安雲賽先生の音頭で政財界、文化人、芸術家たちの約200人が一同に集まりセレモニーが行われました。


既存の日中文化交流というと官レベルでお互いの文化を紹介したりの感じですがこの会は民間レベルで両国の交流を図って行こう。という主旨なので幅広い活動が可能になります。
日本側も書家塚越さん代表のもと多くの方たちの参加を呼びかけて行きます。


北京から車で2時間くらいのリゾート地で蓮の池が有名な白洋淀です。しかし外国人観光客には全く知られていないので静かな桃源郷のようなところです。
ここに「日中文化交流の会」の建物が建つとのことで安先生、エミさんに案内されて1泊2日の小旅行に。

湿地帯の水郷でいくつもの河が入り組んで、小さな船で行き来する東洋のベニスのようだ。
そしてそこには数100種の蓮の花が咲き乱れる。



宿泊施設は四合院様式のコテージがいくつもあり、室内のアンティークな調度品と広い部屋、温泉つきのジャグジーバスルームは超近代的。
時が止まったような静かな環境のなかでレトロなコテージとお魚を中心とした超おいしいお食事。



日本から女性たちの観光客を誘致したいと省のお役人たちが言ってましたが
知ってもらえばブームになると思う。
また訪れたいと思わせる魅力があります。



北京料理は昔王侯貴族のための宮廷料理(満漢全席)として発展してきたのですが何といっても北京ダッグですね。お肉がしっかり付いていて本場は違います。おいしいです。
お薦めは故同(フートン)の伝統的庶民の北京料理のお店。ここは客が
広い店内のいくつもある屋台風の店から好きなものを取って食べることも出来る形式で大きなテーブルには50〜60種類の料理が並ぶ。

鮑、フカヒレ、内臓煮込み、羊、ゆでモツ、豚、野菜、ローストダッグ、海老、など全てがおいしいのです。観光客はほとんど来ないのでお値段もリーズナブル。
北京にはラグジュアリーから庶民派まで多くのレストランがあり、そしてそれぞれおいしいのです。


今、中国現代美術がコレクターの間で世界的に人気で価格が高騰しています。今や観光名所にもなっている北京の798芸術区は巨大な工場跡地に作られたギャラリー、展覧会場、コンサート会場、カフェ、アトリエなど一大芸術エリアとして世界に発信している。
カフェやレストランもメチャお洒落です。
世界で旬なデザイナー、建築家たちが北京に進出しているからです。

文学も日本の作家「村上春樹」が北京でも大ブーム。
ベストセラーを飛ばしている。ベストセラーといっても人口が多いのでその数は半端じゃない。

世界の才能を受け入れている北京。今後も文化、芸術に眼が離せない。


今回、安先生のご紹介で各界でご活躍の方たちにお眼にかかり、というか、毎回お食事の宴会の席でご紹介頂いて、乾杯の嵐になるのですが…。
北京の方たちはのんびりとして大らかで良く冗談を言っては大笑いしている。
なんかスケールが大きい。国土が大きいからでしょうか。
そしておいしい食事とお酒と文化と芸術を愛している。

でも中国は女性が強い。一人っ子政策で男性の数が圧倒的に多い。
ということは結婚難なわけです。恋人探しも結婚相手も競争率が激しいのです。

そこで中国男性の守るべき4か条があるそう。
(北京の26歳の通訳ガイドさんの話)
犬より忠実
羊よりやさしく
鶏より早起き
午より働く
男性たちは大変です。がんばりましょう。

近くて遠い国、中国、今回のオリンピックで北京、中国がもっと身近になると思う。
変貌を続ける中国のパワーとどう付き合っていくか、課題も多いが、
停滞を続ける日本にとっては刺激になります。
そのパワーをもらいに北京に行きましょう!!!

文/写真撮影:山崎百合子
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