胡錦濤主席のお抱え画家でもある、現在中国・書畫の第一人者「安雲霽」先生からのお招きで北京へ…。今夏あるきっかけで紹介され、私の何が気に入られたのか?全日程が組まれた招待旅行だったのです。10日間との希望でしたが、私のスケジュールは6日が精一杯。

北京国際空港では「安雲霽」先生と、旅中ずっと通訳もしていただける北京外国語大学卆・日本人女性の正谷さんがお出迎え。
とっていただいたホテルは天安門から近い「Rainbow Hotel」。
翌朝「万里の長城へ行き、そこで一泊しましょう」と車でお迎えに。
そこは一般的な観光地とは違う(居庸関の長城)らしい。 安先生はどこでも顔がきくので先ずは管理事務所へ、ここの所長を紹介。すぐにタバコを差し出すんですね。 吸えない(吸わない)人は大変。私は中国に合ってるのか!?
万里の長城は歩くものだと思っていたら、そこまで階段がずっと。いや〜、登りましたよ!登っても登ってもまだまだ上がある、最上段?まで登っちゃいました。目の下に雲が!翌朝、足腰が立たないのを覚悟で…。

昼食も夕食もこの地のローカル料理。野菜が多くて北京料理とは一味異った美味でした。
お酒は、常に安先生が持ち歩いている「高級・茅台(マオタイ)55度」。
食後に案内されたホテルはプール付きで平屋のリゾートっぽいところ。
一般の観光客が泊まるところではないらしい。


昨日あんなに階段を上り下りしたのに腰が少し痛いだけ、足は全然大丈夫!若い、若い(笑)。
先ず昼食は、北京中心地「皇宮鴨店」の北京ダック。観光客がまず行かない最高級の北京ダックだそうです。今まで食べていたのとは全く違う!これが本物なんですね!
その後「天壇」など見学、市内は来年のオリンピックを目指しどんどんキレイになっていく。
この日の夜は、中国・文化部の高官、京劇の現役有名人、そしてマレーシアから来ている華僑の方々(10数人)との大人数の会食です。
正谷さんはお手伝いさんに息子を任せ着替えに、
私は朝からスーツ・ネクタイで。

ここは紹興料理?すべて安先生が企画して呼んでくれたそうです。
一番偉い方は、マレーシアの大臣で華僑会会長。そして中国アジア局長、朝鮮半島問題担当主任、 北京市華僑管理部主任などが来てくれました。
そして、中国・京劇の有名俳優さん、女優さん、演奏者達も呼ばれ、演奏、踊り、歌…みんな若いです。
ここでは私服だけど、舞台衣装着るとスゴイんでしょうね〜!私のために全員が2ショットしてくれて、ドキドキでした。(笑)

北京中心街の、しゃぶしゃぶ料理「満春林」に現代の中国美術界のホープが集まって一緒に画や書を揮う交流会です。
日本の書家と会うのは始めてということで歓迎されました。

先ずは食事。
中国のしゃぶしゃぶは食材が豊富、口に合わないものは一つもありません。酒は相変わらず「高級マオタイ」をいただき、乾杯しながらそれぞれの方と交流。みなさんとても高名なのに、私に親しく気を使ってくれて何とも恐縮だらけです。昨日の偉い人たちといい、ここが日本と違って?中国の大きいところ。

取材のために人民日報の記者が来ていて、私と私の書を海外版で紹介したく、ここで書いて欲しいと言うのです。 (人民日報・海外版は世界中の華僑が読んでいる新聞)
書道用具は言われていたので持って来たけど、いきなり言葉を渡されてその場で書くというのも一瞬焦ります。
写真はこの五人の中国の画家・書家たちが一枚の紙に描いて出来上がったもの。そのまま私にプレゼントしてくれました。大変な価値アリものです。

「戒台寺」は南北朝末期〜隋代初期(570-600)からで、ここの住職「妙有」和尚さんの所へ。先ずは、お坊さんのウンチクを聞くのかと思ったら、とんでもない!スゴイ気さくで笑い話ばっかり。 色々な中国茶を作って飲ませていただきながら歓談。
夕食の時には「老白汾」という大変なお酒をお土産にいただきました。でも、この和尚さん「初対面の方には滅多に口をきかない人なんですよ」と、後で聞いてビックリ!恐縮しました。
このお寺は文化大革命で壊された貴品がたくさん眠っています。現在それらを掘り出して修復中。 皇帝が座った部屋に案内してくれたり、滅多につかない鐘を私のためにたたいてくれました。
写真は、泊まったお寺のホテルの一室、ビックリでしょ。でも中は設備がちゃんとしていて、こういうのも大満足でした。

お寺から中心街に戻り、昼食は安先生の古くからのお友達を呼び庶民の大人気のお店へ。 午後は故宮博物館、2020年を目指して大修復中でした。とにかく広い広い。ただし、台湾の故宮博物館へも行ったことがあるけれど中味は残念ながら負けています。
夜は、昼間見学した故宮博物館の責任者で文化部(日本で言えば文部科学省)の幹部が、自宅から飛んできてくれて、みんなで会食。彼も書を書くそうで、お互いの書を交換しましょうとすぐに意気投合。日本の書との違いを意見交換。みんな気さくでとても良くしてくれます。 今夜は10時ころホテルに戻り明日の帰国の準備をしたのだけど、実は、その後、夜中の2時頃まで部屋で1人で書を4枚も書いたのですよ。いろんな人に頼まれたので、酔いも忘れて元気に書きまくりました。

空港まで見送りしていただく前に最初の「Rainbow Hotel」で昼食。しかし6日間部屋をとってもらって泊まったのは3日だけ、もったいないですね。このホテルのオーナーも安先生の友人で挨拶に来てくださいました。
結局、私は何もせず何から何まで招待され…、さらに、大変な方々と接触させていただき感激です。今後ともに頑張らねばと、未来の日中文化交流に少しでも役立てばと。いままで体験したことのない素晴らしい6日間でした。

旅行の約3週間後、人民日報・海外版に私の「書」が掲載されたと一報がはいりました。http://paper.people.com.cn/rmrbhwb/html/2007-11/05/node_27.htm
海外の書家の作品は初めて掲載されたそうです。もちろん日本人で初めて、嬉しい!
上にある記事は、京劇の名門・譚元寿さん、この方のお孫さん(譚正岩・第7代目)とは三日目・夜の会食で知り合いました。背が高くて美男子。 彼らは日本の歌舞伎界の方たちとも仲がよく、玉三郎さんなどもお友達のようです。

旅人・塚越誠
塚越誠・梦羲(Tsukagoshi Bougi)
1948年6月東京生まれ
元・日本書道会理事長/産経国際書会評議員
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