ヨーロッパ、ユーラシア大陸の西の最果てに位置するポルトガルはロカ岬のモニュメントに刻まれている言葉
「ここに地果て、海始まる」の言葉通り国の西側は大西洋に面し、
長く美しい海岸線を持つ穏やかで素朴で暖かい素敵な国です。

旅なれた知人たちが全員、「ポルトガルイイよー。」の言葉通り心温まる街並み、独自の美しい文化、ゆったりした時の流れに浸った今回の旅でした。



日本の種子島に鉄砲とともに漂着したのも1543年のこと。フランシスコ・ザビエルがキリスト教の布教に来たのも1549年。

オランダ人が始めて漂着したのが1600年だからなんと日本に最初にやって来たのがポルトガルの人たちなのです。

日本の4分の1くらいの面積のポルトガルが15世紀からの大航海時代に、エンリケ航海王子のもと、世界中に海外進出を図りバスコ・ダ・ガマのインド航路発見(1498年カルカッタに到着し、胡椒、ナツメグ、シナモンなどの香料はポルトガルに莫大な富をもたらした。)
カブラルのブラジル発見、マゼランの世界一周、など栄誉を欲しいままにしていたのです。
最西端の国から最東端の日本まで!!。はるばると・・。
日本が鎖国に入る1639年までポルトガルの人たちは日本に住んでいて交易をしていたのです。
ずーとご無沙汰しちゃったけど実は古くからのお友達だったって感じです。

当時、ポルトガルから入ってきたもので今もポルトガルが語源になっているものたくさんあるそうです。
カステラ、パン、ココア、コンペイトウ、ボタン、シャボン、タバコ、
オルガン、コップ、メリヤス、ベランダ、カルタ、ショール、カッパ、
ブランコ、チャルメラなどなど・・・。と現地のガイドさんが教えてくれた。なんかTBS系の旅クイズ番組「世界不思議発見」の問題みたいだ・・・。


首都リスボン、いえリスボンに限らずポルトガルは坂と石畳の街並みだ。
急な坂と石畳をゆっくり歩く。のんびり歩こうポルトガル・・・。

家々のベランダに掛けられている洗濯物はアートしているみたいに整然と干され、クリスマスが終わったあとでもあっちこっちにサンタが窓から入ろうとしている心なごむ風景が・・・。

リスボンのランドマーク「ジェロニモス修道院」は1502年から19世紀にいたるまで長い歳月をかけて建築されたマニエル様式の栄華を尽くした建物だ。
マリア信仰のポルトガルの象徴サンタ・マリア教会があり、バスコ・ダ・ガマの棺も安置されている。
ちょうど私が訪れたのは2007年に入ったばかりで、過酷な砂漠のラリーとして有名な通称「パリ・ダカール」ラリーの出発が今年はリスボンだった。
「リスボン・ダカール」ラリーでジェロニモス修道院前の広場がスタート地点だ。予期せぬ遭遇。
1月6日のスタートを控えたこの広場は、ちょうど準備中。
各国の参加自動車メーカーも登録に続々集まっている。
外国人観光客もオリジナルグッズ販売のブースに殺到し長蛇の列。
やはりイベントは面白いですね。

ポルトガルといえば建物に描かれている「アズレージョ」の美しい
青いタイルの世界が有名。
15世紀にアラブから持ち込まれたアラベスク模様のタイルを基に、ポルトガル特有のこの青いタイル絵が教会や
王宮に飾られ、一般に浸透してきた。美しいです。


リスボンに続く第2の都市でポルトガル国名の由来となった都市。
ローマ時代から貿易の要所として栄え、ポルトワイン発祥地として
有名です。
現在も多くのワイナリーを見学したり、購入することも出来る。
ポルトワインの歴史はローマ時代にさかのぼり、発酵中にブランディーを加えることによって発酵を止め、ぶどう独特のフルーティな甘さを残す方法で作られる。きれいなルビー色と少し甘みが特徴で世界8位の生産量を誇るワイン大国です。
ちょうど大晦日、ポルト市庁舎の広場のNewYear花火を見ながら
ポルトワインで乾杯!!!

ポルト市の歴史地区は世界遺産にも指定されていて旧市街の坂道や美しい街並みのそぞろ歩きも楽しい。



古くからの郷愁の漁村ナザレ。
古代フェニキア人によって拓かれた漁村には網を繕う手編みのセーターと帽子姿の漁師達や、魚の開きを干している黒ショールにスカートを何枚も重ねた伝統的な独特のファッションの女性たちや、ひなびたナザレのたたずまいは、我々旅人を魅了する。

広場の左側の礼拝堂は聖母マリアが始めて現れた神聖な場所で、多くの信者が熱心に祈りを捧げていた。

沈黙と祈りが支配する敬虔な雰囲気のなかで、写真を撮ることははばかれる。

「ファティマの奇蹟」で有名なキリスト教の世界的聖地。
世界中から多くの人が巡礼に訪れて祈りを捧げている。
聖母マリアが現れたとされている5月13日と10月13日の聖母出現祭には、巨大な広場が信者によって埋め尽くされる。
しかし、一歩外に出るとお土産物屋さんが軒を連ねマリアさまグッズが処狭しと置かれ信者や観光客で賑わっておりました。

リスボン、ポルトに次ぐ第3の都市。
ポルトガル最古のコインブラ大学は1288年に創設され、バロック様式の重厚な雰囲気の図書館は必見。

こんなところで勉強出来るなんて羨ましい、というか信じられません。


リスボンから2時間ほどの世界遺産の町。
古代ローマの遺跡や城壁が残り、カテドラルのパイプオルガンは、
400年前に天正遣欧使節団の伊東マンショが演奏されたと言われる。
レンガの屋根や石畳みの落ち着いた街並みは街中が美術館のようだ。

ポルトガルの特産品でもあるコルクを使った小物入れやBagはエヴォラ土産としても有名。かなりお洒落です。

バターリャ、シントラ、アルコサバなどの世界遺産の町々
サンタ・マリア修道院、カテドラルなど中部地方には珠玉の町が多い。
ポルトガルは見どころたくさんなのですが、小さい国なので結構、行けちゃいます。
1週間から10日間もあれば、のんびりと見てまわることが出来るし、おいしいシーフードや哀愁のファドを聴きながらポルトワインを頂くという極上の夜も過ごせます。
また、古城や宮殿、修道院などの歴史的建物の国営ホテル「ポーザーダ」に泊まればもうパーフェクト。

ポルトガルの旅はなぜか心にしみる旅です。
隣国スペインと違って派手さはないのだけど、
その魅力がじわじわとゆっくりと滲みこんでくるような渋い良さがあります。素敵な国です。


文/写真撮影:山崎百合子
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