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VOL.052「もっと気軽にクルーズ旅行」
VOL.051「遺跡巡り・聖書の舞台・そして…プカプカ」
VOL.050「多様な文化が織りなすモザイクの島シチリア」
VOL.049「日本人書家の北京6日間」
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VOL.048「南ドイツ9日間の旅」
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VOL.044「コーカサス三国紀行 vol.2」
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VOL.042「クルーズの魅力 レポート」
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VOL.037「蝶になった悲恋の中国人」
VOL.036「グルメ、シック、洗練された大人の国、ベルギー」
VOL.035「オランダ名画の旅」
VOL.034「大地への畏敬 ペルーの旅」
VOL.033「音楽と楽器を訪ねる旅:モンゴル」
VOL.032「太陽と海とサルサの国:カリブの真珠/キューバ(後編)」
VOL.031「太陽と海とサルサの国:カリブの真珠/キューバ(前編)」
VOL.030「ゆったりと時が流れるスリランカ」
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VOL.028「ピリ辛とパンダだけじゃない 中国四川省にビックリ、の旅」
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VOL.026「カメラスケッチ:ブダペスト(後半)」
VOL.025「アコースティックな音楽と楽器を訪ねる旅:パキスタン」
VOL.024「遥か未知の国イラン」
VOL.023「旧ユーゴスラヴィア 感動の絶景 歴史遺産 紺碧のアドリア海の旅」
VOL.022「カメラスケッチ:ブダペスト(前半)」
VOL.021「イラン旅紀行」
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VOL.018「中世に花開いた芸術都市:ウィーン」
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VOL.001「不思議、謎のインカ帝国」
「イランを旅行する」と聞いた友人は、異口同音に「大丈夫なの?」と心配した。「アメリカと国交がないので、テロ攻撃の標的にならない安全な国」と答えると、皆、妙に納得してくれた。続く質問は、「スカーフ被るの?」「何が美味しいの?」「ディズニー映画・アラジンのジャスミンみたいな人、いるの?」 アケメネス朝、ササン朝…高校の世界史の授業であんなに登場した大帝国ペルシア、イランの現在を、私たちはあまりに知らずにいる。
関越自動車道に「テヘラン・東松山・ラスベガス北緯36度」の表示がある。イランは高原と砂漠の国。このあたりの緯度で、軽井沢の標高、そこが砂漠とイメージしていただきたい。寒いわけである。どこの街へ行っても、遠くに雪山を見ながらの観光だった。南に行けば少しは暖かいかと錯覚してしまうが、南部は砂漠。さらに寒い。でも、風は強くないので、まだ、我慢できる。
街には、木や草花が多く植えられており、春から初夏にかけてはバラも咲き、本当に美しい国だろう。
スカーフ着用は、法律で定められており、旅行者も例外ではない。洋品店のウインドゥのマネキンも律儀にスカーフを着用。夏は暑い国、とてもではないが、女性は夏に旅行できないな、と思う。あるレストランで見かけた若い女性達は、スカーフを思い切り後方にずらし、ブロンドやメッシュに染めた髪を見せていた。ああ、ここにもギャルはいるのね、とちょっと安心した。
元気な女の子のグループが多く目につく。外国への憧れは相当なもののようで、私たちに「話しかけたい光線」
を送ってくる。一生懸命英語で話しかけ、時には単語が思い浮かばず、もどかしそう。その気持ち、よくわかる… そしてお約束の「一緒に写真撮ってください」
アケメネス朝の大遺跡、ペルセポリス。あぁ、ついにここまで来たんだなぁ、と感激もひとしお。アレキサンダー大王が火を放たなかったなら、と溜息も出てしまう。シラーズを拠点に、レリーフの美しいナクシュ・ラジャブ、ナクシュ・ロスタム、キュロス大王の築いた都、パサルガダエを巡る。
帰国してから、松本清張著「火の路」「ペルセポリスから飛鳥へ」を図書館で借り、読み直すことに。これらの本、すでに保存庫入していた…
イスラムの国を訪れたとき、心奪われるものはやはり、美しいモスクの建築様式と、それを彩るタイルである。ターコイズ、ペルシアンブルー、ピンク、目も眩むような鏡張り。ただ、ただ溜息をつくしかできない、自分の存在の小さなことを痛感。迷路のように見えるデザインも、アッラーを讃える言葉、預言者達の名前だというのだから、もう降参。
テヘランのスーパーマーケットに立ち寄るチャンスがあった。まず目についたのは、陳列棚一面のボックスティシュ。端から端まで、ズラ〜っと、そして背後も。パッケージの一つ一つ、デザインが違う。ポップなもの、かわいいもの、更紗柄。お買い物に来て「今日はどれにしようかしら?」「お気に入りのあのデザインはどこ?」と迷うのだろうか。レストランのテーブルはもちろんのこと、観光バスの天井にもボックスティッシュ。この国の人はよほどティッシュ好き?
そしてもう一つ気になったもの。鏡や櫛の売り場にあった付け毛。(エクステンションなどという代物ではなく、まさに付け毛、毛の束)明るくカラーリングされ、きれいにカールしている。
スカーフ着用の女性達、いつ、どこでこれを使うのだろう…
今回の旅行、実に博学で熱心な現地ガイド氏に恵まれ、より一層思い出深いものになった。
イランのニュースを耳にすることが多くなったが、隣国の事情や、大国の思惑に振り回されることなく、次代を担う若者達が、真に希望を持てる、平和な国家であれと願うばかりである。
文/茂木雪・写真/茂木俊秀