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VOL.002「クルーズ新しい旅のかたち」
VOL.001「不思議、謎のインカ帝国」
太陽の光を求めて、屋外に
「ウィーンの人たちは、陽の光に飢えている。だから、夏でも日陰を求めない。
肌を露出して、陽光に積極的にさらすのだ」とガイドは言う。 美術史博物館に向かう途中、王宮庭園を通った。確かにその庭園の広い芝生で、人々は短い夏を十二分に味わうかのように、そして、日光浴をするかのように日向で過ごす。レオポルト美術館の前の広場に置かれたベンチ+ベッド風オブジェの上で楽しげに語らい、寛ぐカップルが大勢いた。しかし、それは陽の良く当たるところに置かれている。オープンレストランやカフェもそういう事かと納得してしまった。
ハプスブルク家の夏の離宮だった
シェーンブルン宮殿
もともとはバロック様式の宮殿であったが、内部はマリア・テレジアの時代にロココ様式に改装された。ボヘミアン・クリスタルのシャンデリアや陶器の暖炉(焚口は隣室にある)、タペストリー、調度品など、華麗なものだった(残念ながら、内部は撮影禁止)。宮殿へのエントランスも整備中だし、宮殿の外観も改修されていて、黄色い外壁が美しい。また、リアルでダイナミックに表現された数多くの彫像が、宮殿の屋根に飾られたり、庭に配置されていたりしている。街の中も美術館かというように、多くの彫像が目を楽しませてくれる。
歴史的な建築物が街を演出する
イタリアのマジョリカ焼きのタイルで、外壁一面に赤いバラの花を描いているマヨーリカハウス、外壁に金細工が施されているメダイヨン・ハウス。1899年に建てられた集合住宅が、今も一般住宅として使用されている。地元で「黄金のキャベツ」と呼ばれる黄金の透かした球体を屋根にのせたゼツェッシオン。玄関の上には、「時代には時代の芸術を、芸術には芸術の自由を」と書かれているそうだ。
カールプラッツ駅舎に代表される地下鉄の駅舎、ネオ・ゴシック建築の市庁舎などなど、多くの歴史的建築物がウィーンという街の印象を醸し出している。
格調高いストリートミュージシャン
国立オペラ座から続くケルントナー通りは、ウィーンで最もおしゃれなショッピングが楽しめる街だ。この歩行者専用道路にフルートとチェロやクラリネットとバイオリンでモーツアルトやヨハン シュトラウスを演奏するストリートミュージシャンがいる。由緒正しき音楽教育をうけた音楽家が街頭で演奏する、日本では考えられない光景だと思う。
その姿に一抹の寂しさを感じるとともに、ひたむきさに感動を覚えた。
国立オペラ座でオペラを観る
日本人(小澤征爾)が音楽監督だと思うと、親近感が生まれるから不思議だ。オペラ座の席は、高い席250ユーロ、安い席でも高いと思っていたが、立ち見席があることを教えられ、当日でも買えると聞いて、行ってみた。
3ユーロぐらいからあった。4ユーロのチケットを買って、1階席の一番後ろにある立見席に入った。プログラムは作曲プッチーニのマノンレスコー。隣に立っていたウィーンに住んでいる日本人、30代・赴任して1年半の男性もこの席を愛用しているとのこと。通路1本隔てた座席は、200ユーロ以上と聞くと、この余りにも大きな違いに驚かされる。幕間のバーコーナーは、盛装の人たちが、華やいだ雰囲気でカクテルを飲むなど賑わっていた。中には、着物姿の日本人もいた。
音楽だけが芸術ではない
美術史博物館はハプスブルグ家の膨大なコレクションを収蔵しているという。玄関ホールの重厚な黒大理石の柱と今にも天使が舞い降りてきそうな天井画の明るい世界に、まず感動する。
ブリューゲルのコレクションに期待していたが、展示としては各画家の作品をバランスよく配置しているようだった。日本人にはあまり人気がない、16〜17世紀の作品が中心だった。中2階に古代ギリシャ彫刻の部屋があり、並んだ首にスポットが当たって、異様な雰囲気を醸し出していた。
レオポルド美術館は、28歳で病死したエゴン・シーレのコレクションで有名だ。シーレが師事したクリムトの作品も多い。ウィーンの19世紀末から20世紀前半に描かれた絵画が展示されていて、チャレンジ精神にあふれた若々しい作品などもあり、なかなか面白かった
ザッハートルテのオリジン
国立オペラ座の裏にあるホテル・ザッハーのチョコレートトルテ、これが世界的に知られ、世界で作られているザッハートルテのオリジンだ。これはぜひ食べたいと思って、オーストリア銀行で両替を済ませると、真っ先に向かった。ホテルの1階にあるCafe acherは通りに面している。昼過ぎだったが、地元のひとや観光客で賑わっていた。早速、ザッハートルテとアイスコーヒーをオーダーした。9月初めだったが、ウィーンも世界的な暖冬の影響で、地元の人も驚く熱さだったようだ。運ばれてきたアイスコーヒーにはびっくり。
ケーキを食べるのだから、ブラックでよかったのだが、写真の様なアイスコーヒーだった。ウィーンのアイスカフェはご覧のように、バニラアイスを入れたグラスに、冷たいモカを注ぎ、ホイップしたクリームをのせたものだった。
一般的なコーヒーはブラウナーと言うようだ。
中西祥司 プロフィール
ヘルスケア中心のコミュニケーション・マーケティングエージェンシーで営業企画・ビジネス開発の仕事を担当。趣味は旅行と写真。これは気分転換と好奇心を満たすには最高ですね。健康と体力維持のためには、ゴルフやエアロビクス(ジム)。また家庭菜園(2坪)では無農薬・有機栽培の野菜を作っています。今回の旅には、フィルムカメラとデジカメと両方持って行きましたが、旅行でのスナップにはデジカメの方が活躍します!
写真/ 中西 直子 JAW会員、茶道教授(裏千家)