プラハ・・チェコの首都。かってはボヘミア王国の首都として栄えた千年都市。「百塔の都」と形容される中世の町並みがそのまま残る美しい街。石畳の街角からモーツアルトが馬車に乗って現れそうな・・。
私のプラハは、映画「アマデウス」のイメージでした。

この初秋に初めて訪れたプラハは凄いです。古い町並みはイメージどうり。それ以上に、プラハは魅力的なアール・ヌーヴォー、アール・デコ、前衛的なキュビズム、まさに「建築博物館」と言われる素敵な芸術都市でした。

プラハのシックでおしゃれな建物たち



ヨーロッパで1890年〜1900年に花開いた「アール・ヌーヴォー」(新しい芸術)。耽美的な装飾主義が世紀末芸術として大流行しました。代表的な芸術家がこのプラハで活躍したアルフォンス・ミュシャ。彼は当時の有名な舞台女優、サラ・ベルナールのポスターを手がけたことでも有名です。
アールヌーヴォー様式はプラハの多くのカフェやホテルや建物に見ることが出来ます。プラハのカフェは感動的にお洒落です。

カフェ・パジューシュ

アールヌーヴォー様式で有名なホテル「ホテル・パジューシュ」と1階の「カフェ・パジューシュ」。レストランの「サラ・ベルナール」も有名。1904年創設のホテル全体が国の文化財指定を受けている。
ホテルのエントランスも見事な装飾模様で、ほんとアールヌーヴォーしてますねー。
レストランの看板はクリムトの画です。

カフェ・ヌーヴォー

市民会館の1階にあるカフェ。市民会館自体が1911年に建てられたアールヌーボー様式の文化施設。「プラハの春音楽祭」のスメタナ・ホールもあります。このカフェで市民の人達はご飯を食べたり、お茶を飲んだりととても寛いだ感じ。とにかく天井が高いので気持ちが良いです。ランチを頂いたのですがお食事もおいしい。

カフェ・インペリアル

歴史的なホテル「インペリアルホテル」のカフェ。内装が素晴しい。天井や柱、壁と装飾タイルが凄いです。柱のプレートには1914年の文字が。ホテルの階段はアールデコっぽい。手摺りと窓もアールヌーヴォーというより、アールデコですね。クラシカルな雰囲気が漂って、時間が止まっているようです。



プラハは建物が魅力的です。ゴシック、バロック、アールヌーボー、アールデコ、キュビズムと様々な様式の建築が自己主張しながら建っています。まさに「建築博物館の都」と言われる所以です。


そのなかでも、目立って興味深いのは「キュビズム建築」です。
キュビズム運動は20世紀に入ってすぐピカソやブラック、セザンヌの絵画から始まった表現方式が建築、工芸などに拡がったものです。
前衛、モダンなデザインはその後のデザインに大きく影響したと言われています。

私はもっとキュビズムの事を知りたくて「キュビズム美術館」に行ってきました。


キュビズム美術館と
グランドオリエンタルカフェ


この美術館には、運動を推進したチェコの建築家、美術家のグループのプロフィールや作品がたくさん展示されています。一世を風靡したアールヌーヴォーの曲線を多用した装飾主義とは全く異なるシャープでモダンなスタイルです。
カフェもキュビズム様式でシャンデリアもユニークですしアーティスティックなカフェ。
1920年創業とのこと。
併設のミュージアムショップには、キュビズムスタイルの家具や食器などが売られています。
コーヒーカップが素敵でつい買い物を。

でもこの運動も4,5年で唐突に終わってしまうのです。アールヌーヴォーも大流行して10年くらいで終息してしまう。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、一斉に起きた芸術の新しい波、時代が大きく変わっって近代へと歩み始める。プラハは静かにその変化を受け入れ育て、またそれをしっかりと私達に残してくれた。
プラハの石畳を歩きながらそんなことを思ったりして・・・。

次回はウイーン。ワルツと宮殿・・。じゃなくて、次回もウィーンに花開いた世紀末芸術や建築をお届けいたします。


その1
唐突ですがチェコのビールは世界一
プラハにはたくさんのビアホールがあります。14世紀から続いているビアホールもあったりして、とにかく皆さんビール好きです。国民消費量も世界一ならお味も世界一です。本当においしい。今まで飲んでいたのは何だったのかと思うほどおいしいです。ちなみに、ピルスナー・ラガービールの発祥地でもあります。ミナラルウォーターを頼むよりビールのほうが安いというお国柄。飲まなきゃ損ですよねー。
 

その2
プラハを案内してくれた現地のガイドさん、ぺトル・ポラックさん。
大学で日本語学科で学んだだけあって日本語がお上手です。
彼のホームページが面白い。名前が・・。アノネっていうです。
チェコ語でアノ は日本語ではハイ、ネはイイエの意味だそうです。
www.anone.cz 彼のチェコ情報のHPです。
ご興味がある方は訪れてみてください。


文/写真撮影:山崎百合子
ブログはこちら → http://mimi.way-nifty.com/diary/