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<ダラット駅の正面>
<さらにスローな旅を求めて・・
>
ベトナムで一番美しい駅舎と言われているのがダラット駅と聞き足を運んでみた。さらに丘の上に登っていくと、ノスタルジックな雰囲気な中にミニチュアのお菓子の家のような愛らしい小さな駅があった。
ピクニックバックをホテルで用意してもらい、貸しきりの汽車の旅に出る。小さな小さなチャイマット村まで7KM。15分程の小旅行である。運転手さんに車掌さんと共にスローな旅が始まった。
チャイマット村の駅舎と乗ってきた汽車
アートを感じさせる駅構内のステンドグラス
数々の高原野菜畑が続く。だんだん畑は日本の田舎と同じだ。ダラットの野菜は有名で野菜らしい味がして、自然な色、みずみずしさがある。ダラットの野菜に魅せられて、拠点をダラットに移したという日本人の若者にも出会えた。はつらつとした方でとても好印象だった。彼に勧められていたアーティチョークのお茶を買って帰ることにしよう。
犬が通り過ぎる汽車を追いかけてくる。人々の生活もちょっと覗いてしまった。本当にのどかな車窓からの眺めである。
村の八百屋さん
ダラット野菜の段々畑
キュートなお婆ちゃん
じゃあ、またここに戻ってきて!出発は一時間後。"と、身振り手振りで車掌さんは時計の針を指して教えてくれた。
運転手さんは既に昼寝体制にはいっていた。
標高がさらに高いのか厚手のカラフルな手編みセーターを着ている子供たちがたくさんいた。なんでも屋さん?のおばあちゃまが、カメラを向けると突然ポーズをとってくれた。
なんて、チャーミングなの!笑顔が忘れられない!!
不思議なお寺に出くわした。陶器を割って壁に貼り付けてあったり、お線香?が巨大なのに驚いた。
お婆ちゃんが売っていた新鮮フルーツ
アーティチョークの茶葉
実は車掌さんは心配そうにずっと後を見守って付いてきてくれていた。
私は一緒に散歩がしたいと思った。15歩程後ろに距離を保ちそっと付いてくるだけ。
きっと話しかけられるのが苦手なんだと思う。でも、ずっと付いてきてくれた。なんだか、彼に似た同級生がいたような、そんな、親しみやすさを感じていた。ベトナム人て、照れ屋さんで控え目で優しいところが本当に日本人に似ていると思った。
素朴でとても心に残る村だった。
お寺のドラゴンはタイル貼り
半日共にした、車掌さんとのツーショット
<ベトナム人の生活>
都会のホーチミンは、以前から私が持っていた社会主義国のイメージはすでになくなりつつあるように思う。めまぐるしく変わっていく、街並み。近代的なアメリカ資本の巨大ホテルが建ち並び、オートバイの騒音が夜通し響き渡っている。しかし、人間の本来のよきベトナム人らしさは常に持ちえていて、意識レベルが高く、社交的ではないけれど、積極的。勤勉誠実で優しい人種だと思う。
メコン川で水上生活をしている人々もしっかり拠点を築いているし、コミュニティがある。
太陽の光をたくさん浴びて、穏やかな表情をしていた。
メコン川沿いの家
お買い物は自家用舟で・・
色とりどりの南国フルーツ
ライスペーパーにもこんなに種類が・・
ひたすらココナッツを割り続ける少年
大都会になりつつある中でもベンタン市場に行けば庶民の生活は何も変わらない。
量り売りのお米やお茶、日用雑貨から衣類まで生活資材の宝庫で、この市場で始まり、市場で終わる生活は、これからも続くであろう。
また、器用なベトナム人はこれからもずっと綺麗な手刺繍や、ビーズ細工をしていくでしょうし、伝統ある漆も受け継がれていくことだと思う。
変化していく状況は勿論理解しながら、自分をきちんと持てるベトナム人。決して流されない強い意志を持って。この自由が良い方向にこれからも向いていって欲しいと願うばかりである。
文/写真撮影:勝部江里