ソフィア・ローレン

今年6月、地中海に新たなクルーズ船「オペラ」がデビューした。初夏の陽光が降りそそぐジェノヴァ港での記念式典は、命名者であるソフィア・ローレンも来場し、華やかな雰囲気の中でとり行なわれた。

「オペラ」は、『ナポリ→シシリア→チュニジア→マジョルカ島→バルセロナ→マルセイユ』と地中海を代表する6つの寄港地を7泊8日のスケジュールでめぐる。
58000トンというミドルサイズの船体も、ひとたび足を踏み入れれば、つくりはゆったりとしていて、イタリアンムードに仕上げられたロビーやフロントなどの共用施設は、実に広々としている。キャビンの居住性も、一流ホテルとなんら変わりはない。もともと波の穏やかな地中海、船の揺れもほとんど感じない。


チェニス
ナポリ
マジョルカ島


セミイタリアン
クルーズ最大の楽しみであるディナーは、メインコースの前に日替わりパスタをはさんだセミイタリアン。味にうるさい日本人の舌を充分に満足させる。気さくなクルーたちとの語らいも、クルーズならではの楽しみだ。いつしか言葉の壁も消え失せる。

シアターでは、毎夜、豪華絢爛なナイトショーが繰り広げられる。スポットライトを浴びたダンサーたちは、ところ狭しと踊りまわる。

もちろん、「オペラ」は、カジノ施設も充実していて、夜毎ににぎわっている。9つもあるというバーをめぐっていると、船の中にいることをすっかり忘れてしまう。こうして、地中海の夜はふけていく…。
華麗なショー
目の前で火があがる
気さくなスタッフ


バイキングか、、、。
朝食は、フルサービスのテーブル席と、開放的なバイキング形式とが自由に選べる。7日間もあるので、その日の気分にあわせて好きなほうへ…。地中海の潮風を感じながら、オープンデッキでとる朝食に心が洗われる。
フルサービスか、、、。

ストレッチで身体を動かす

航行中の過ごし方は、お好み次第…。

活動派には、ダンスレッスンやカクテル講座、イタリア語講座など、数々のイベントやゲームが用意されていて、退屈している暇などない。のんびり派なら、デッキで本を読みふけるもよし、リラックスルームで海をながめながらごろ寝だってできる。

アジアンスタイルのスパでは、バリ式のマッサージも受けられ、旅の疲れを癒してくれる。だれもが自分のスタイルに合った贅沢な時間を過ごすことができるのも、クルーズならではの魅力だ。
リラックスルーム
バリ式のマッサージ
海をながめながらジワークアウト

快適な客室

海側キャビンでも、8日間で¥140,000程度(1泊¥20,000)。この金額に、豪華フルコースを含む航行中の全食事、ナイトショーやイベントなどが含まれているのだ。陸をめぐるツアーとちがって、面倒な日々の荷造りも不要なので、時間効率もいい。

毎朝、目覚めてカーテンを開けると、ちがう景色に出迎えられる。寝すごしてもだれにも文句をいわれないし、好きな時間にふらりとレストランにでかけて、好きなものが食べられるのも気楽でいい。この間にも、めくるめく移り変わる海景色が楽しめる。

陸をめぐるツアーではあり得ない優雅な時間が流れる。「オペラ」には、日本人コーディネーターも乗船していて、言葉の不安も解消してくれる。
日本人コーディネータ−
デッキでパーティ
プールでリラックス
「クルーズ」というスロージャーニーで堪能する、本物のスローライフ&スローフード…。
「点から点への移動」を中心とする旅に、どことなく物足りなさを感じはじめた世代にこそ、ぜひとも体験してほしい。地中海に沈む夕陽の美しさ、そこに流れる、新鮮かつ贅沢な「時間」は、ひとり占めしておくにはあまりにも惜しい…。
「オペラ」の姉妹船にあたる「リリカ」も、別のルート(ベニス→ドブロブニク→コルフ島→クサダシ→ロードス島→カタコロン)で地中海を運航している。オペラ、リリカともに、クルーズ初心者、経験者、双方にお勧めのクルーズ船だ。
ICMジャパン : http://www.icmjapan.co.jp

<喜多川リュウ>
20代の頃より、オーストラリア、北米、ヨーロッパを放浪する。
大卒後、旅行代理店、旅行手配会社現地駐在員、政府観光局広報担当官、欧州系航空会社に勤務。現在は、クルーズ船のレポーターとして、7つの海を渡り歩いている。
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トラベルカフェ、旅コラムニスト http://www.travelcafe.co.jp